誇り高くたくましい日本人を育成する
たとえ語学が堪能であっても、自国の歴史や伝統文化について語れない人は尊敬されません。確かに今はグローバル化の時代ですが、10年以上海外で暮らした私の経験から申しますと、幼児期から英語教育を行う前に、日本人としてしっかりとした国語教育、歴史教育を身につけなくては本当の国際人にはなれないと思います。
また、私たち日本人は、これまで身近な地域社会の中で道徳を学び公序良俗の精神を身につけてまいりましたが、昨今の地域共同体の崩壊や人間関係の希薄化から、モラルや倫理の欠如が危惧されています。誇り高く、優しく、そして、たくましい日本人を育成するためには「和の精神」や「武士道の精神」をもう一度顧みる必要があります。温故知新というように、昔から日本社会に息づく大切なものをいつまでも胸を張って護れる精神こそ、今の日本人に最も必要なことではないでしょうか。